南米アンデス地方でとれる「ヤーコン」。芋の一種で、葉や茎にもミネラルがたっぷり。どのような成分があるのか、なぜ注目されているのかを見てみましょう。
ヤーコンってなに?
南米各地には注目すべきハーブがたくさんあります。ヤーコンはペルーやボリビアなどのアンデス高地を原産とするキク科の植物です。日本には1985年頃に導入されました。塊根に善玉菌を増やす作用で知られるフラクトオリゴ糖が多量に含まれており、新しい健康野菜として注目されています。現地では若葉をスープやサラダにして食し、茎と葉はお茶の素材の1つとして使われています。芋は前インカ時代から食用に供されてきたようです。最近、茎葉に血糖上昇を抑制する成分が発見されたことから注目を浴びています。
ヤーコンの葉にはカルシウムやカリウム、マグネシウムといった健康に欠かせないミネラルが含まれています。その含有量は、煎茶にくらべカルシウムとカリウムが2倍以上、そしてマグネシウムは3倍以上もあります。以下の表は、葉に含まれる成分の一覧です。
ヤーコン葉(乾燥)の成分 | 含有量(100g中) |
---|---|
ナトリウム | 10.7mg |
カリウム | 4970mg |
カルシウム | 905mg |
リン | 416mg |
鉄 | 24.5mg |
銅 | 6.40ppm |
亜鉛 | 30.7ppm |
マンガン | 66.3ppm |
マグネシウム | 651mg |
総クロム | 2.4ppm |
タンニン | 2.99g |
タンパク質 | 12.8g |
脂質 | 2.9g |
糖質 | 36.8g |
繊維 | 18.3g |
(財)日本食品分析センター
ヤーコン芋はサツマイモのような形をしており、サクサクとした歯ざわりで甘味があります。さまざまな働きをもっていることで注目されていて、なかでもフラクトオリゴ糖を多量に含んでいます。
■野菜などのフラクトオリゴ糖含有量
植物 | フラクトオリゴ糖可食部中 | フラクトオリゴ糖乾物中 | フラクトオリゴ糖糖質中 | 水分 | 糖質 |
---|---|---|---|---|---|
ヤーコン | 2.8 | 20.6 | 25.2 | 86.3 | 11.2 |
タマネギ | 2.8 | 25.0 | 29.7 | 89.0 | 9.3 |
ネギ | 0.2 | 1.9 | 3.6 | 91.5 | 4.4 |
ニンニク | 1.0 | 2.2 | 3.9 | 57.1 | 24.3 |
ゴボウ | 3.6 | 16.7 | 22.0 | 78.5 | 16.4 |
ライ麦 | 0.7 | 0.7 | 0.9 | 11.5 | 69.5 |
バナナ | 0.3 | 1.3 | 1.6 | 75.5 | 19.2 |
※横にスクロールできます
フラクトオリゴ糖の働きとして第1にあげられるのは、腸内細菌のバランスを整えることです。腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させ、大腸菌などの悪玉菌を減少させます。その結果、便秘が解消し、それが原因の障害を予防するといわれています。さらに、脂質代謝に期待ができます。
これらの働きがあることから、以下のような方にヤーコンをおすすめします。
・糖分の取り過ぎが気になる方
・ダイエットをされている方
・健康に気をつかっている方
ミネラル分が豊富で、フラクトオリゴ糖もたっぷり。お腹のためにも健康のためにもヤーコンを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。
フラクトオリゴ糖の働きとして第1にあげられるのは、腸内細菌のバランスを整えることです。腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させ、大腸菌などの悪玉菌を減少させます。その結果、便秘が解消し、それが原因の障害を予防するといわれています。さらに、脂質代謝の改善に期待ができます。
これらの働きがあることから、以下のような方にヤーコンをおすすめします。
・糖分の取り過ぎが気になる方
・ダイエットをされている方
・健康に気をつかっている方
ミネラル分が豊富で、フラクトオリゴ糖もたっぷり。お腹のためにも健康のためにも、ヤーコンを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。