●ミネラルは必要な栄養素
人間は炭水化物・たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・水分そして ミネラルなどを栄養素として体を作る材料としています。
ミネラル自体がエネルギーを供給することはありませんが、不足すると体調がくずれ、細胞全体が疲れて病気をまねきます。
生体に欠かせないミネラルを必須ミネラルと言いますが、ミネラルは体内で合成することができないので、食物から摂取するしかありません。(タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)
食生活の変化、即ち加工食品の多様・水産品の摂取不足など偏った食生活の蔓延、そして農業の効率化による土壌中ミネラルの喪失による食料中ミネラルの慢性的な欠乏などで微量ミネラルの摂取量不足になっていると考えられます。
老化に伴う活力の喪失と成人病の原因のひとつが慢性的な微量ミネラル欠乏ということが分かってきました。それは人間が母胎を離れて成長・成熟する過程で、生体内ミネラルバランスが次第に崩れた結果と想像されます。(痴呆・免疫不全・鬱状態・味覚低下など)
理由としては次のようなものがあげられます。
●診断技術や血液中の微量ミネラル測定技術がここ数年で飛躍的に向上した結果、微量ミネラルの欠乏症状の解明が進み、その重要性が強く認識されてきました。
●動物実験や疫学的手法による研究が進み、多くの疾患の病態と微量ミネラルの関係が明らかにされてきました。
結果として、微量ミネラルはその生理的機能の重要性から、ビタミンと並んで微量栄養素に加えられ、注目を浴びるようになってきました。
私たちにとって大切なミネラル。しかし鉄鍋をなめても、そのミネラルは吸収できません。
食物の中に入っていて初めて細胞が吸収し易くなっているのです。そこで、吸収率を高くイオン化されているため効率よくミネラルを補給することが可能な、海洋ミネラルの結晶が注目されているのです。
海洋ミネラルの結晶は地球がその誕生から36億年の間に、海底の熱泉鉱床から湧出したミネラルや、陸地から流出したミネラルという約120種類もの元素で、微妙なバランスを作り上げた海水成分です。
原始の海で海洋生物は生命活動を繰り返し、進化の過程を経て発達しました。そして人体に流れる血液や体液の成分は、生物の源が生存していたカンブリア紀の原始海洋成分とほとんど同じバランスであると言われています。「海は血液」という想いがこの結晶を作らせました。
海洋ミネラルの結晶は100%天然ミネラルをアンタークチクサイト(南極石)【※】と非常によく似た構造に分解精製して、そのまま粉末にしたものです。つまり細胞の代謝を促進し健康を保つため必要な元素群を濃縮し、イオン化した物質なのです。
海洋ミネラルの結晶は南極石をヒントに純粋な海水から抽出した自然食品で、副作用のないミネラル豊富な安心できる栄養補助食品です。
※アンタークチクサイト:南極石。塩化カルシウム・カリウム・マグネシウム・ナトリウムを骨格とした6分子結晶水と、約60種類の微量元素を含む海水が結晶したもの。
私たち地球上に生息する生命体は、海水の中で生まれ、様々に進化を遂げてきました。そのため私たちの身体は、海中に含まれる成分をほとんどそのまま利用するように仕組まれています。その成分というのは、水そしてミネラルです。特に、ミネラルの欠乏は顕著になっています。日本列島は地中の火山が噴火してでき上がったものですから、火山灰地に固有のミネラルが主成分となっています。そのために人が生きていく上に必要なミネラルが不足しやすい状況にあるのです。
私たちの体の中にはたくさんのミネラルがあります。これらのミネラル不足を補うとき、偏った栄養摂取のため身体のバランスを崩しているのです。このような日常の栄養失調を正すのに、海洋エキスが役立ちます。
カルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄など、身体に必要なミネラルがバランスよく配合され、さらに有機ミネラルなので吸収力が大変よく、細胞ひとつひとつの活性化を促し、様々な身体の不調を顕著に改善してくれます。
マグネシウムは最近注目を集めているミネラルの1つ。現代の食生活からは摂取しにくいといわれています。なぜマグネシウムをとる必要があるのか、そしてどのような働きがあるのか、考えてみましょう。
微量栄養素であるミネラルへの関心が高まっています。とくにマグネシウムは、いままであまり関心をもたれない栄養素でしたが、第6次改定の「日本人の栄養所要量」で、所要量が定められたことや、現代の食生活ではなかなかとりにくいことがわかり、その重要性が認識されてきたミネラルです。過度の飲酒やストレスの多い生活も、マグネシウム不足を招いてます。また、世界的に見ると日本の土壌は火山灰土が多く、カルシウムやマグネシウムが少ないことから、食物から摂取しにくいのも要因となっています。
マグネシウムは体内の各種の酵素の働きを助け、心臓や血管などの正常な機能を維持しています。また、神経の働きにも関係し、安定化にも大切な役割を担っています。他にも、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やし、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を減らす作用があることや、腸で水分を集め、便通をよくする働きがあることもわかっています。カルシウムと同様、神経や筋肉の興奮に関わる大事なミネラル、それがマグネシウムなのです。
●マグネシウムの働き
・循環器官(心臓や血管など)の正常な機能を維持する
・神経の働きを維持し、安定化させる
・筋肉のスムーズな収縮を維持する
・骨の正常な代謝を助ける
・体内の各種の酵素の働きを助け、エネルギーをつくる
マグネシウムは、カルシウム、リンに次ぐ骨のミネラルの構成成分です。体内に常に25gほど保持されているといわれています。図はマグネシウムが体内にどれくらいの割合で分布しているかを示したものです。
図にあるように、マグネシウムは貯蔵組織の骨に一番多く存在しています。必要時には、ここから他の組織へと動員されます。また、筋肉の収縮に関連しているため、筋肉組織にも比較的多く保持されています。
マグネシウムが慢性的に不足すると、筋力の低下、脱力感、不安感などの症状が現れやすくなります。また、心筋梗塞などの虚血性心疾患や高血圧、動脈硬化などを起こすこともあります。マグネシウムは神経や筋肉の興奮に関わる重要な栄養素。不足すると、さまざまな疾患を引き起こすことがあるのです。とくに、次のような人は意識してマグネシウムをとるようにしましょう。
・よくお酒を飲む人
・ストレスの多い人
・カルシウム不足の人
・よく足がつる人
・疲れやすい人
・手足がよくしびれる人
マグネシウムは、緑黄色野菜、ゴマ、アーモンド、大豆などに多く含まれています。一方、精製された食品や加工食品には含有量が少ないという特徴があります。マグネシウム不足と思われる方は、マグネシウムを積極的に摂るようにしましょう。ただし、栄養素は体内で相互に作用しながらそれぞれの役割を果たしています。不足しているミネラルだけを摂ればよいという考え方ではなく、いろいろな食品をバランスよく摂るように心がけましょう。食品のもつ栄養素をできるだけ失わないよう、調理の工夫をすることが大切です。
日本人の飽食、インスタント食品や食品添加物の摂取は、ミネラルバランスを崩し、 生活習慣病のひとつの原因になっています。その代表的なミネラル欠乏が亜鉛です。
亜鉛は組織において金属酵素として存在しています。生体維持には欠かせない多くの酵素の中で、酵素タンパク質の特定部位と結合し、酵素活性の中心をなしています。
特に核酸・たんぱく・糖質・脂質代謝やDNA・RNAの合成に関与する酵素に不可欠のミネラルです。
亜鉛欠乏の症状が皮膚や爪に出ることは良く知られています。亜鉛は皮膚の新陳代謝に関与して、修復促進作用があります。
亜鉛欠乏では、皮膚炎・発疹・皮膚の創傷回復遅延・脱毛が見られます。アトピー性皮膚炎では血中の亜鉛濃度が低く、銅が高値という特長があります。
亜鉛は核酸・たんぱく質合成に関わり、成長・発育には不可欠のミネラルです。1961年、実際には21歳にもかかわらず、10歳ほどにしか見えない著しい成長遅延を示したイラン人男性の症例が「亜鉛不足によるもの」と報告されて以来、亜鉛欠乏症が注目されるようになりました。亜鉛は成長期の子どもにも大切なミネラルです。
亜鉛はホルモンの合成や分泌に関与しています。特に性腺ホルモンやインスリンの機能に重要な役割を果たしています。
性腺ホルモンでは生殖機能の維持にはなくてはならないミネラルです。男性では精子形成、女性では発情から分娩までの生殖過程に影響しており、亜鉛不足では不妊症や性機能低下の原因になります。
亜鉛不足による味覚障害は有名です。亜鉛は舌の味らいを形成する成分であり、唾液中にも含まれています。亜鉛は味覚の他臭覚にも重要なミネラルとなっています。